【新唐人2014年7月30日】中共中央は周永康の摘発を決めましたが、中央政治局常務委員の経験者が捜査対象になるのは極めて異例です。ただ、周永康失脚の噂が流れてから今回の摘発まで2年もかかったのは、内部に抵抗勢力があるからだと見られます。
官製メディア「新華網」が周永康摘発のニュースを報道すると、わずか1時間で、8万人のユーザーがポータルサイト新浪にコメントを寄せ、「ついに大物が成敗された」と歓声が上がりました。
香港雑誌「開放」 金鐘編集長
「常務委員も裁かれると証明されました。薄熙来に続き 市民の望みどおり、周永康も摘発されました」
2012年、王立軍がアメリカ領事館に駆け込み、その年の4月、薄熙来が失脚すると、薄熙来の盟友である周永康も調査対象になったとの噂が流れました。それから2年を経て、中共はようやく周永康の摘発を発表しました。これほど時間がかかったのは、内部の激しい抵抗に遭ったためだと見られます。
香港雑誌「開放」 金鐘編集長
「周永康はとっくに軟禁されていたでしょう。薄熙来の後 大勢が失脚し、ついに周も摘発されました。
周は弾圧の権利を持ち、10年も政法委員会を牛耳っていたため、習近平も手を出せなかったのです。周の事件は関係者が多く 敏感だからです」
趙紫陽の元秘書、鮑彤氏は、周永康の摘発は習近平の基盤が固まったことを表していると述べました。
趙紫陽の元秘書 鮑彤氏
「政治局会議の開催とこの件が同時に発表されました。周の検挙は政治局で決まったのでしょう。習近平が支持を得た証拠です」
北京の人権活動家、胡佳さんは周永康について、腹心の李東生を迫害専門機関「610弁公室」の責任者にしたことから、周永康が迫害を重視していたことが分かると述べました。
北京の人権活動家 胡佳さん
「法輪功迫害の15年のうち、周は8~9年主導し、容赦なく弾圧してきました。自身の手先李東を610弁公室の責任者したことから、周は迫害を重視していたと言えます」
中共の元国家主席、江沢民と元国家副主席の曽慶紅こそ、周永康の捜査における最大の抵抗勢力だと見られます。周永康は江沢民一派の密謀や臓器狩りの証拠を握っているため、周永康が摘発されれば、江沢民らにも災いが及ぶ恐れがあるからです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/30/a1126551.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/尹)